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雪の中の巣箱

養蜂冬

蜜蜂の「脱糞飛行」、そして命の終わり方について

ミツバチは冬眠しない。雪の上に落ちた小さな働き者たちを拾いながら、命の終わり方を考えた。

ミツバチは冬眠をしない。冬の間は採蜜も繁殖もできず、すべての体力を保温と巣の防衛に使う。気温が下がると気が立ちやすくなり、巣門の雪かきに行くたびに、中の門番蜂たちがブンブンと怒りの羽音を立てる。ここ数日は最高気温がマイナス5度まで下がったので、これまで週1回だった巣箱の雪かき点検を、2週に1回に減らし、なるべく彼女たちを驚かせないようにしている。

2週間前、気温が2度まで上がった暖かい午後、ミツバチたちは冬になって初めての「脱糞飛行」(排泄のための飛行)に飛び立った。ちょうどその場に居合わせた私は、この小さな虫たちが放つ、哺乳類の排泄物のような薄黄色でツンとした酸っぱい臭いの糞に驚かされた。ミツバチのフンがこんなに臭うなんて!一瞬、フランスミツバチヘギイタダニ症か、ノゼマ病にでも感染したのかと疑ったほどだ。

脱糞飛行の際は、大量のミツバチが凍えて雪の上に落ちてしまう。遠くからでも巣門の周りに点々と黒い粒が見える。無事に巣に戻れたとしても凍えてしまうことがあり、最終的には清掃係の蜂に引きずられて外に捨てられる。あまりに寒い日は、清掃蜂も外に出たがらず、凍えた仲間をそのまま巣門の前に置き去りにすることもある。私は点検のたびに、凍死した数を数え、巣門を掃除して、まだ凍えているだけのミツバチは家に持ち帰る。暖かい環境に戻すと、8割ほどの「小さな遺体」は蘇生し、10分もしないうちにブンブンと飛び回り始める。

ただ、その回復も長くは続かない。蘇生したこれらの蜜蜂は、まるで「回光返照」(死の直前の一時的な回復)のように、その後8〜20時間ですべて力尽きてしまう。それでもこの間に薄めたはちみつを与えると、働き蜂はお腹をパンパンにして、巣に帰って蜜を醸す準備を始める。命の終わりが迫っていることを知っていてもなお、仕事を最優先にする——まさに名実ともに「働き者」だ。

夫にはよく「雪の中で静かに逝かせてあげればいいのに、なんでわざわざICUに運んで数時間延命させて、意識がはっきりした状態で死なせるの。意味あるの?」とからかわれる。『Being Mortal(死すべき定め)』の中心的なテーマと、見事に重なる話だと思う。この本は人間だけでなく、昆虫にも当てはまるのかもしれない。

とはいえ冗談はさておき、蜂群が働き蜂を消耗していくのは、人体で言えば新陳代謝で抜け毛や垢が出るようなもの。蜂群の衛生という観点から見れば、腐敗・病変しそうな個体を早めに外に排除することは、群れ全体の健全な発展を守るために必要な行為だ。だから普通の養蜂家は、冬の雪の上に散らばる小さな黒い点を見ても、「ああ、うちの蜂群はまだ生きているんだな(まだ全滅していないんだな)、よかった」としか思わない。

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