
初詣の人波に便乗して蜂蜜を売ってみた
氷点下の神社前で二日間。値下げをしない蜂蜜の売り方を、初詣の人波が教えてくれた。

ニホンミツバチのはちみつ「磐梯和蜜」
福島・猪苗代、磐梯山麓の里山から
SATOYAMA
磐梯山の麓、猪苗代の里山で、私たちはふたつのことをしています。ひとつは、日本の在来種・ニホンミツバチの養蜂と、その蜜のこと。もうひとつは、道のない森を歩いて、きのこと山菜に出会うこと。
蜜は一年をかけて熟し、きのこは季節が来たときだけ姿を見せます。同じ森の、ふたつの恵みです。
NIHON MITSUBACHI / ニホンミツバチのはちみつ
ニホンミツバチは、セイヨウミツバチのように一種類の花に群がりません。春の山桜から秋の蕎麦まで、その季節に咲いているものを少しずつ集めます。だから同じ味は二度とありません。
採れる量はごくわずかです。重箱式の巣箱から一年に一度、巣ごと切り出して、垂れてくるぶんだけをいただきます。加熱はしません。


群れが、家を決める日。
初夏、巣が手狭になると、女王は働き蜂の半分を連れて巣を出ます。数万匹がひとかたまりになって枝や梁にぶら下がり、偵察蜂が新しい住処を探しに飛ぶ。決まるまで、数時間から数日。
この群れを迎え入れることからしか、ニホンミツバチの養蜂は始まりません。買ってくることができないのです。

BANDAI WAMITSU

BANDAI WAMITSU / ニホンミツバチのはちみつ・磐梯山麓の百花蜜
基本は一年にいちど、秋に採れるぶんだけ。非加熱・無添加のニホンミツバチの百花蜜です。数に限りがあるため、なくなり次第その年の販売は終了します。

季節が深まると、森はもう一つの顔を見せる。きのこの章 ── 春から晩秋までの、期間限定の愉しみ

タマゴタケ
アミガサタケ
傘に白い斑
杏色のひだ
紫のきのこ
網目の柄野生きのこと山菜を探す一日 ※開催は春〜晩秋のシーズン中のみ
A DAY IN THE FOREST
01

舗装された道はここで終わります。ここから先は、獣の通り道をたどります。
02

最初の三十分は、たいてい何も見つかりません。落ち葉の色に目が慣れるまで待ちます。
03

一本見つかると、急に周りにも見えはじめる。そういうものです。
04

採っていいもの、置いていくもの。判断はその場でお伝えします。
05

重さより、種類の多さのほうが嬉しくなってきます。
06

採ったものはその場で調理します。持ち帰るのは、味の記憶のほうです。
CALENDAR





4月
アミガサタケ、そして山菜。冬のあいだ止まっていた森が、いっせいに動きはじめます。
ZUKAN






JOURNAL
会津の里山から。蜂と、きのこと、山菜と暮らす日々の記録。

プロポリスを集めないはずのニホンミツバチが、秋になると巣門に黒褐色のかけらを貼りはじめる。ずっと勘違いしていたその正体に、ふたつの研究報告が答えをくれた。
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氷点下の神社前で二日間。値下げをしない蜂蜜の売り方を、初詣の人波が教えてくれた。

土地探しの果てにたどり着いたのは、藤とホオノキの香る耕作放棄地と、蛍の出るため池だった。

ミツバチは冬眠しない。雪の上に落ちた小さな働き者たちを拾いながら、命の終わり方を考えた。